見直し検討会、その後わかったこと

2025年11月29日と12月17日~19日の間に軽井沢町の庁舎改築周辺整備事業についての「みんなで見直し検討会」が軽井沢町中央公民館で行われました。これは庁舎改築に反対するものではなく、建築費や資材費が高騰となった現状を踏まえた上で住民の視点から再度考えようとするものでした。そこから見えてきた様々なことをわかりやすくまとめてお伝えします。

11月29日に行われた「みんなで見直し検討会」には多くの人が参加して計画の疑問点を率直に語った。

目次

問題点は3つ。誰が決めたのかわかりますか?

  • 推進委員会のあり方
  • 誰が決めたのか、現況への配慮は?
  • さらに浮かび上がった問題点

S(佐藤)推進委員会について; 庁舎改築にあたって「庁舎改築周辺整備事業推進委員会」が設置されたわけです。公募した住民6人もそこで一緒に検討して庁舎について考えて決めていると思っていましたが、実際はそうではなかったということがわかりました。町の事業に協力できればと思って公募して、毎回会議に参加しているのに議論の場にならない、という推進委員の声が聞かれました。

H(広川) 推進委員が反対意見を言うとスルーされるということについては事務局の課長自身が「推進委員は意見を言うだけでよい。それを参考に町長が決める」と当然のように発言しています。これには多くの人が驚いたと思います。なぜなら、肝心の町長はほとんど会議にはいないのですから。

M(森) 庁舎改築のことは土屋町長の大事な選挙公約なのに、会議にいつもいないということが信じられません。なぜ、いないのかと疑問に思いますよね。

H いつも「公務のため退席します」と言っていなくなります。「何の公務ですか?」と事務局に聞いても「町長は会議に出なくてもいいんです。担当は副町長ですから」と答えるだけなので、欠席理由はさっぱりわかりません。

M それはおかしい。その場にいない人がどうやって大事なこと、総額125億円という金額の事業を決められるんですか。

S そういうことも今の段階になってわかったことなんです。しかも担当だという副町長は県庁から来て日も浅い人ですよ。

H 目に見えなかったことが今頃になってわかってきました。

庁舎と公民館を一体化する必要があるのか。「今までの公民館を活用しよう」という意見も多かった。

現状を考えて再考慮が必要

M 住民が気にしているのはやはり事業の総額。建築費高騰の影響でこれからさらに上がるだろうという心配です。

H 第2の問題点、現状への配慮という点ですね。見直し会で一番問題になったのはそこです。

S それは事務局も気にして、面積を減らしたり外構工事などで減額しようとしていますが。

H そんなことでは高騰に追いつかないでしょう。庁舎だけを新築して、60年使えるという中央公民館はリノベして使うことが一番いいのです。中央公民館と老人福祉センターの2棟を解体したら相当ながれき類が出て、CO2の問題も出ます。軽井沢町はCO2の問題を考えなくてはいけないはず。「CO2排出ゼロ宣言」をしているのですから。しかも解体費用は5億3千万円かかる。これも大きな問題になっています。

S 先日も北海道八雲町が、隈研吾設計の庁舎を建築費高騰のため白紙撤回しました。北海道新聞によれば、設計費1.9億円が無駄になったそうですが「読みが甘かった」と町長は決断したということです。

H 見直し会ではまだまだ使える中央公民館や老人福祉センターをリノベして活用をという声も大きかっただけに、そうした配慮がこの町にないのは残念。

M 町長は「庁舎改築事業の費用は問題ない」「将来世代にも負担してもらう」等と言っていますが、まさか、軽井沢病院の大赤字を忘れているのではないでしょうね。

S 見直し会では「子供の世代に大きな借金を残すことは反対」というお母さんたちの声もありました。

H 将来の世代には何が起こるかわかりません。庁舎事業の採算だけで考えるべきではないと思います。

滅多に出てこない町長がこの日は出席。欠席理由は公務と言うが…

さらに問題なのは、推進委員を問い詰める事務局

S 見直し会は新聞に掲載されたこともあり反響がありました。それを気にした事務局が反論の文書を作って議員に配ったそうです。

H その情報、私にも届いています。

S 「見直し会で出た意見に対しての町の考え方」という書類です。ということは、議員が推進委員会事務局の考え方を理解していなかったということになります。町と議員とのコミュニケーションはどうなっているのか、議員から町民へ、どのような議論がされたのかという報告もありません。

H 常識的に考えれば、推進委員会と議員、さらに住民の意見も加えて一緒に話し合う機会を持つべきなのに、それすらやらずにここまで来てしまって慌てているという形に見えますね。議会の担当者の責任も大きいのでは。

S もう一つ気になるのが、見直し会に出た推進委員へ「ヒアリングを行う」と事務局が呼びつけてあれこれ問い詰めていることですね。

M え~!なんですか、それ?

H ヒアリング? なんでカタカナ英語を使うの?「聞き取り調査」と日本語を使いなさいよ。

M 「調査」という言葉を使いたくなかったのかも。内容は?

S  見直し会に出た推進委員2名に「推進委員の説明が正しかったかどうかの確認をする」と言って問い詰めたそうだけど、そんなことでわざわざ東京まで出かけて行くなんて、その行動の意味の方が問題だと思う。

H これは問題3番目です。聞き取り調査のために土赤課長と小林副町長の二人が東京まで出かけて行ったということから考えると、事務局にしたらそれほど大きな問題だったということですね。

M 必死さが現れています。推進委員の二人が見直し会にどういう立場で出席したか、ということを聞いていますが、何を気にしているのでしょう。

H 見直し会に出る出ないは、個人の自由でしょ。推進委員である前に軽井沢町の住民ですから。

S そう、推進委員は肩書の一つであり、当日は個人的な見解を述べたと推進委員は答えたそうです。

H まるで尋問しているみたいですね。推進委員だからと隠すことは何もないはず。それを問い詰めるという感覚が「お役人体質」なんですよ。

S 見直し会に参加した数人から「内容が事実か確認したい」という質問がきているからヒアリングすると事務局は言っていたそうです。

M で、それは確認できたのですか。

S 推進委員が「それなら質問者へ直接説明します」と言うと課長は「その必要はない」と言うので、ではなぜ必要ないのか理由もわからない。

H わざわざ上京して2時間以上も聞き取り調査を行うほどのことなのかと思いますよ。話によれば、推進委員の話している内容はほとんど問題ない事ばかり。むしろ重箱の隅を突っつくような課長の質問に呆れてしまいました。

M 土赤課長は委員の「人数が半数以上が町職員というのは違っている」と気にしていたけど、それは職員でないにしても、いつものようにアテ職だったり町関係者ということは変わらないので、町民から見たら職員の人数は関係ないこと。むしろ問題なのはそうした委員が過去2年の資料やすべてのパブコメを読んでいない委員だということの方が問題だと思いましたね。

S それは問題ですよ。町から言われて推進委員になっている人たちにはあまり責任感というものがないのかもしれません。まぁ、人によりますが。

H 庁舎事業計画は町長が決めたと課長は言っているけど、実際、課長が重箱の隅を突っつくような聞き取り調査をして、町長に報告するというそのことのほうが問題ですね。

M やはり、住民不在。形式だけ、「皆さんの意見を聞きました」というけれど、役場サイドで決めてしまうという昔からのパターンは変わらないようですね。

S いずれにしても、パブコメやおしゃべり会、ワークショップを行ったときとは事情が変わっているのだから、他の自治体と同じように現状を踏まえて、再度検討した方がいいのではないかと思います。

M そうね。住民投票でもやったらいいと思いますよ、佐久市のように。

(事務局が議員へ送ったという文書については次回掲載します。)

町長選挙のときのチラシ

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