軽井沢町庁舎改築周辺準備委員会は2024年5月7日~6月8日の間、「おしゃべり会」と題して「住民との対話の場」を設け、6月19日、8回目となる委員会を開催しました。
予想以上に盛り上がった「おしゃべり会」
S(佐藤) おしゃべり会は当初、参加者が5名だったり6名とだったりと少なかったのですが、回を重ねるごとに参加者は増えて、最終日は60名も参加したので、各自、意見を言う時間が足りなかったそうです。参加した方いらっしゃいますか。
H(広川)私は5回目の5月25日に参加しましたが、参加者の年齢も幅広く、意見も自由活発に交わしていました。和やかな雰囲気で、楽しかったですよ。
M(森) その評判は聞いていました。皆さん、参加して良かったと言っていましたので、私も行ってみようかなと思ったら、終わっていました(笑)。
H ファシリテーターの方が上手でしたね。今までのパブコメやおしゃべり会の参加者は延べ258名とのことですから、たくさん意見が出たことでしょう。
S これからまだパブリックコメントも募集するといいますから、さらに様々な意見が出ますよね。どうやって選別して採り入れるのかが気になります。
中央公民館は耐用年数OK。修繕で適用可能
S おしゃべり会では庁舎についての意見の日と、公民館についての意見の日と分けて行いました。今まで公民館についての意見交換は庁舎改築周辺準備委員会でもほとんど話し合われていませんでしたから、興味深かったですね。
H 6月19日に行われた委員会でもその点が注目されました。基本設計の山下設計・三浦慎設計からは耐久性調査の報告があって、公民館を東西南北12カ所チェックした結果、「既存の建物は全体的に良好」という発表がありました。今後何年持つかという耐用年数は65年はだいじょうぶ、と。―これは標準年数だそうです。補強、修繕であっても適用することは可能という説明でした。それを聞いて、新築よりはかなり建築費を抑えられるわけですから、私はそれでいいのではないかと思いました。
S そういえば、外観も悪くないとおっしゃっていましたね。
M でも、もっと使いよくしてほしいとか、映画やコンサートができるようにしてほしいとか、中にはカフェ併設してほしいとか、たくさんの要望が出ていますから新築希望も多いかもしれませんね。
S おしゃべり会では、昔は公民館で冠婚葬祭もやったと話していましたから、多目的に使われる場所だったのでしょうね。時代によって使い方も変化しますし、これから先のことはわかりませんから使い方を決めるのは難しい。
H 行政が、カフェやギャラリーなど民間営業のじゃまをすることをしてはいけないと思いますよ。
M カフェでくつろぐというのも良さそうに思うけど。そうね、確かに。税金で造るわけだから、カフェを営業している人は自分の税金でライバルの店を作ることになりますね。
S コンサート会場は大きなところは大賀ホールがあるし、小さなコンサートなら美術館やカフェがあるから競合するのはよくないなぁ。
H 委員会がどのように判断するかですね。
今後はさらに3つのプランを検討
S 庁舎建設の配置図は3つのプランが出ています。A案は新庁舎と公民館を別々に建設するプラン。B案は新庁舎と公民館を一体化して建設するプラン。C案は公民館を改修して今の位置のまま、その手前に新庁舎を建設するプラン。
M コスト面での比較はどうなりますか。
S 当初の基本設計時を100とした場合、A案は88、B案は80、C案は76という数字で示されています。
H なるほど、やはり公民館を改修するプランが一番、建設費がかからないというわけですね。
S このプランのどれがいいかはこれからの議論になります。先日の第8回委員会では、B案とC案に注目が集まりましたが、役場の担当者から「庁舎と公民館が一体化しているB案は、大きな音を出すイベントなどは音が庁舎へ響くことも考えられる」との説明がありました。
M ということは、建物は離れている方がいいということ?
S 6月24日~7月23日まで、軽井沢町役場ではこの「基本方針(たたき台)」についてパブリックコメントを募集していますから、関心のある方は資料を見せてもらって、応募してはいかがでしょうか。総務課4番窓口です。
M そうね。おしゃべり会に行きそこねたので、じっくり資料を見て、私も意見を出させてもらいましょう。