ウィスキー蒸留所建設中。軽井沢に工場建設はOKか?

ウィスキー蒸留所建設中。
軽井沢に工場建設はOKか?

長年「軽井沢では工場建設はタブー」というのが暗黙の軽井沢ルールであった。だから、メルシャンウィスキー蒸留所は御代田にあった。軽井沢高原ビールも軽井沢ビールも佐久市に建設した。(軽井沢高原ビールは現在御代田町)しかし、昨年12月に突如として発地にウィスキー蒸留所の建設が始まった。なぜ、許可されたのか。

建設中の『軽井沢ウィスキー株式会社』の工場

高級リゾートとしてのイメージを大切にするため、長年「軽井沢では工場建設はタブー」というのが暗黙の軽井沢ルールであった。しかし、昨年12月に突如として発地にウィスキー蒸留所の建設が始まった。2年前に、軽井沢にウィスキー蒸留所を計画し軽井沢町役場へ相談に行ったら「できないことはないが10年かかる」と言われ、あきらめて御代田町に土地を購入した業者は、この発地建設を知り憤慨した。軽井沢では歓迎されないなら」と他所に計画した関係者は「軽井沢がいいなら、様子と見て、軽井沢に移動することも考える」と話している。

「煙がモクモク出ない工場なら許可する」と町長が容認

3月の町議会で議員から「軽井沢町で工場建設は禁止なのではなかったのか」と質問があった。これに対して環境課長は「地域によっては禁止だが、無指定地域では禁止とはなっていない」と答えた。また、町長は「これからは観光だけに頼らず、煙がモクモクでない工場ならあってもよいのではないか」と工場建設を容認する発言をした。

誰がどのような基準で判断するのか不明

この発言には、どのような基準で許可するのかが不明である。缶詰工場、漬物工場、菓子工場など、煙がモクモク出ない工場はたくさんある。しかも、「軽井沢に所在地のない業者は軽井沢の名前を使わないでほしい」と町長自ら話し、マスコミに全国的に報道されているだけに軽井沢に工場を作りたいと思う業者が出て来ることは予想できる。

「軽井沢の名前を使いたい工場がどんどん建設される」「ひとつ認めれば次々に建設され、高級別荘地のイメージが変わる」など、この町長の発言には町民からは不安の声があがっている。

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